あると便利な床下収納ですが、使い方がイマイチわからない、という方もいるのではないでしょうか？今回は、床下収納について、解説いたします！
床下収納は、戸建て住宅に多く設置されている床下に設けられた収納のことを指します。明治時代に、お酒やぬか漬けの保存場所として適した環境であった床下を活用し始めたことが起源で、現代まで親しまれる収納設備です。
また、戸建てだけでなく、賃貸住宅にも設置されていることがあります。
床下収納が設置される場所は、ほとんどがキッチンです。また、洗面所に設置されていることもあります。
床下収納には、大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴とあわせてご紹介します。
・フタが外せるタイプ
物の出し入れが簡単なため扱いやすく、中の様子をすぐに把握できることが特徴です。
収納スペースが広いとそれに伴ってふたも大きく、重くなってしまうため扱いにくくなることがあります。
・スライドタイプ
収納自体がスライドするため、収納したい物を種類ごとに収納することもできます。
物を入れすぎたり、重たい物を入れるとスライドしにくくなってしまうことがあるため、注意が必要です。
・扉タイプ
このタイプの床下収納は、フタが扉状になっているため片手で扉を開けて、そのまま物を出し入れすることが可能です。
収納スペースが広い場合でも扱いやすいという特徴がありますが、取り外しはできないため扉が邪魔になってしまうこともあります。
床下収納に適しているものの例は以下の通りです。
・防災グッズ
・レトルト食品、缶詰
・醤油や味噌など、調味料のストック
・季節物（鍋やガスコンロなど）
・日用品のストック（洗剤や掃除グッズなど）
以上のように、長期保存が可能な食品のストックや小物類の収納場所としての活用がおすすめです。
次に、床下収納には適していないものについていくつかご紹介します。
・生鮮食品
・香辛料や開封済みの調味料
・布、紙製品
・重い物
以上のようなものが床下収納には適さないものとして挙げられます。床下収納は湿気が溜まりやすいことや、虫が発生してしまう場合があることがある為、注意が必要です。
特に食品は、味や品質の劣化だけでなく、腐って虫を寄せてしまうことが考えられます。また、紙や布製品は湿気を吸収してカビが発生することも考えらえるため、床下収納に直接入れるのは避けるべきでしょう。
次に、床下収納のメリットをいくつかご紹介いたします。
床下収納は床下に物が収まるため、収納しているものが目立ちません。また、収納スペースは、場合によっては生活動線を圧迫してしまうことがありますが、床下収納はそれもないことがメリットです。
元々設置されている収納からさらに収納スペースを増やしてしまうと、居住スペースが狭くなってしまうことがあります。一方で、床下収納は居住スペースには干渉しないため、居住スペースが圧迫されることがありません。
物が多くなりがちなキッチン収納も、床下収納を活用することでスッキリさせることができます。
続いて、床下収納の注意点についてもご紹介します。
床下にあるため、湿気が溜まりやすいこと、また虫が発生してしまう場合があるため注意が必要です。湿気によって収納している食品の味や香りが変化してしまったり、紙や布製品にカビが発生してしまうことが考えられます。
除湿剤や虫対策グッズなどで対策するのも、おすすめです。
床下収納から物を出し入れするためには、かがんでフタの開閉が必要なため、重い物や大きい物を収納すると、出し入れがより大変になってしまうという注意点があります。
また、深型の床下収納であった場合には、下にあるものを取り出すために必要な手間がより増えてしまうこともあります。
物を直接入れて収納しても良いですが、効率的に収納したい場合はファイルボックスや取っ手付きのカゴ、ケースを活用することがおすすめです。
また、上から見て何が入っているのか把握しやすいようにラベルを貼ることや、収納している物をリスト化することもおすすめです。
物を取り出しやすく、また収納しやすくするための工夫が必要です。
床下収納のフタは、若干ではありますが床に段差を生じさせるため、掃除がしづらいことも考えられます。また、隙間にホコリや髪の毛などが入り込んで収納内を汚してしまうことがあるため、定期的な掃除や隙間を埋める対策が必要です。
今回は、床下収納の活用方法や注意点についてご紹介いたしました。
あると便利な床下収納ですが、工夫次第で更に便利な収納スペースになります。
ぜひ活用してみてください！
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