賃貸の集合住宅では、ゴミ置き場にもルールがあります。トラブルに巻き込まれないためにも、しっかり理解しましょう!
敷地内ゴミ置き場は、マンションやアパートの敷地内に設置されたゴミ置き場を指します。一口に敷地内ゴミ置き場と言っても種類があり、それぞれの特徴があります。この項目では、それぞれのメリット・デメリットを合わせてご紹介いたします。
建物に沿った路上にゴミを置くことができるゴミ置き場のことです。
メリット
・ゴミ置き場が近く、ゴミ出しの手間が少ない
デメリット
・カラス除けのネットがあっても風などの影響で外れてしまうことがあり、動物に荒らされやすい
・風で飛んでいく可能性がある
・臭いが漂うことも
・捨てたゴミの中身が見えてしまう
・ゴミ出しできる時間が決まっていることが多い
ブロック塀などで囲まれているタイプのもので、屋根があるものもあります。
メリット
・塀で囲まれているため、ゴミが風で飛んでいく可能性は低い
デメリット
・カラス除けのネットがあっても動物に荒らされる可能性がある
・臭いが漂うことも
・捨てたゴミの中身が見えてしまう
専用のボックスや小屋が設置されたタイプのゴミ置き場です。フタやドアが付いていることが大きな特徴です。
メリット
・フタや扉があるため、動物に荒らされることや風で飛んでいく心配がない
・ゴミ袋の中身が外から見えない
・ボックスや小屋になっているため、臭いの心配も少ない
・置いてあるゴミが目立たないため、外観も清潔な印象になる
デメリット
・許容量があるため、ゴミが入りきらないことも
・ボックスからゴミが溢れると臭いの発生や動物に荒らされることがある
異臭などのトラブルによって不快な思いをすることを避けるためにも、各ゴミ置き場のルールは守るべきですが、具体的にはどんなことができるでしょうか。
ゴミの分類は、居住地の各自治体ごとに分別の仕方が異なります。また、指定のゴミ袋がある場合もありますので、賃貸契約時に渡されるゴミの分別についてのパンフレットなどを参考にして分別しましょう。
また近年、自治体によってはゴミの分別やゴミ出しの曜日などをお知らせしてくれるスマートフォンのアプリもあるため、それらを活用することもおすすめです。
マンションやアパートでは、それぞれゴミ出しについてルールがあります。
敷地内ゴミ置き場がある場合でも、24時間好きな時間にいつでもゴミ出しができるわけではありません。さらに「当日の朝8時まで」といったように、ゴミ出しの時間帯にも決まりがある場合があるため注意が必要です。また、その場合には深夜ではなく朝、出すようにしましょう。
その他に、ビン・缶・ペットボトルなどは資源ステーションへ出すことがルールとなっていることがあります。その場合には敷地内ゴミ置き場に捨てることができないので注意が必要です。
家電・家具の買い替えや引っ越しなどで粗大ゴミや大型のゴミが出た場合には、通常通りにゴミ置き場へ出したとしても引き取ってもらえません。
自治体ごとに粗大ゴミの対象になるゴミや回収料金は異なりますが、該当するゴミが出た場合にはインターネットや電話からの事前申込みが必要になります。
自治体で回収できない家電4品目(テレビ・冷蔵庫・エアコン・洗濯機)やパソコン、その他処理困難品(蛍光灯・スプレー缶・ボンベなど)といった特殊なものについては、家電量販店や回収業者など専門の会社への問い合わせが必要です。
ルールに従わなかった場合、どのようなトラブルが考えられるでしょうか。
分別が不適切であったり、指定のゴミ袋を使っていなかったりすると、回収不可などと記載された注意喚起のシールを貼られ、回収してもらえません。
自分が出したごみであれば責任をもって持ち帰り、適切な状態にしてから次の回収日に再び出しましょう。自分のゴミでない場合には、管理会社や管理人に連絡し、対応してもらいましょう。
上記のような、未回収のゴミを放置し続けた場合、中身が腐って悪臭を放ったり、虫が湧いてしまうことも考えられます。その状態が続くと、ゴミ出しの度に不快な思いをすることになり、またゴミ置き場に近い住人には、迷惑がかかることになります。
ゴミ出しのルールが守られていないゴミ置き場は、常にゴミが置かれている状態になり、近隣住民や通行人によって、さらにゴミを不法投棄されてしまう可能性があります。
ゴミ出しの時間帯を守らなかったり、長い間ゴミ置き場にゴミ袋を放置していると、不審者によって袋の中身を漁られてしまうことがあります。
ゴミの中には、まだ使えるものであったり、換金できるものだけでなく、住所や氏名などの個人情報が記載された配達伝票などが含まれていることがあるため危険です。
上記のような状態が長く続くと、自分自身だけでなくご近所も同じように不快な思いをすることになるため、入居者や近隣住民からのクレームやトラブルに発展してしまうことが考えられます。
ここからはトラブルが発生した時の対処法やトラブルを予防するための方法についてご紹介いたします。
未回収のゴミが長く放置されている場合や、ゴミ置き場からの悪臭や虫で困っている場合には、まず管理会社や管理人に連絡をして、清掃などの対応を頼みましょう。
また、原因となっている人が分かっている場合でも、入居者同士のトラブルを避けるために、本人に直接クレームを入れるのではなく管理会社や管理人を間に挟むようにしましょう。自分がクレームを入れられた場合も同様で、もし原因となっているのであれば同じことを繰り返さないようにしましょう。
ゴミ置き場ごとに定められたルールにきちんと従うことでトラブルは回避できます。
ゴミ出しの時間帯や出す場所など、決められたことは守りましょう。回収日時に間に合わなかった場合は次回の収集日まで待たなければならなくなるため、毎週の回収日時は忘れないようにしましょう。
ゴミを出す際、ゴミ袋の口はきちんと縛ってから出しましょう。また、詰め込みすぎると袋が破れて中身が出てしまうこともあるため、袋には余裕を持たせた状態で捨てましょう。
ゴミ袋をきちんと縛って出すことによって、中身が出ることを防ぎ、あふれたゴミの腐敗による悪臭や虫の発生だけでなく、動物に荒らされてしまう可能性も大幅に減らすことが可能です。
郵便物や配達伝票など、個人情報が記載されたものは、シュレッダーにかけたり、塗りつぶすなど個人情報を隠す処理をしてから捨てましょう。また、ゴミ袋の外側から、個人情報につながる物が入っているとわからない状態にしましょう。
なお、盗まれる個人情報は自分のものだけでなく、送り主の個人情報が抜かれることもあるため、送り主の部分も適切に処理を施してから捨てるようにしましょう。
個人情報の他に、特に女性ものの衣類の取り扱いにも注意が必要です。その中でも下着は特別な注意が必要です。盗まれてしまうことがある上に、その後、犯行がエスカレートしてしまうことが考えられるためです。
捨てる前に細かく裁断したり、紙袋に入れてから捨てるなど、外から見て下着が入っていることがわからない状態にすることが重要です。
敷地内ゴミ置き場だからこそ、注意が必要な部分です。
以上、トラブルへの対処法と予防策についてご紹介しました。
予防策を毎回施す必要があるのは手間に感じられるかもしれませんが、自分を守るためにもゴミは適切に処理しましょう!
今回は、賃貸集合住宅のゴミ出しについてご紹介しました。
自治体のルールだけでなく、マンションやアパートごとに細かなルールが定められています。そのため、個別に対応するのは少々面倒に感じてしまうかもしれませんが、入居者全員が快適に生活するために定められているものであるため、きちんと守るようにしましょう!
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